葬儀費用の仕組み
「葬儀一式費用」はどこまで含む?
広告などでよく「葬儀一式○○万円」などの表記をよくみかけます。
そこには価格と同時に「含まれるもの」と「含まれないもの」として商品やサービスの各項目が表示されていますが、素人が見たところでよくわからないのが現実です。
総務省の調査によると、「葬儀一式費用」と聞いて一般の消費者が持つイメージは以下の通りになります。
調査で明らかなように、「葬儀費用の全て」、「基本的な葬具のみ」、「寺院に対するお礼を除く全て」と、受け手のイメージはきれいに3分割されます。
では、実際はどうなのでしょうか?
葬儀費用は大きく分類すると、
- 儀式に関する費用
- 実費費用
- 宗教者へのお礼等に分かれます。
基本的に従来の「葬儀一式費用」は、@の儀式に関する費用を指すことが多かったように思えます。そこには火葬料や式場使用料、飲食代や返礼品代などが含まれてこなかったため、「見積よりも請求額が大幅に増えた」、「費用の追加支払いが多くなった」などのトラブルの原因になってきました。
また、「葬儀一式」の内容を見ても、業者によっては安く見せるために非常に簡素な最低限の内容に設定している場合などは、例えば花飾りを付け加えたり、遺影写真を白黒からカラーに変更したりする場合には追加費用が発生しがちで、一つ一つはさほど大きな金額ではないので安心して業者の言うとおりに追加していくと、葬儀費用が膨れ上がってしまうようなケースも見られます。
よって、葬儀費用について考えるとき、「実費分も含めた総額」で見積を検討するとともに、必要なものとそうでないものを冷静に判断しながら、内容面もよく検討する必要があります。
葬儀社と話す前に確認すること
葬儀費用は、だいたい以下のようなものを含みます。
葬儀費用は総額で検討、かつ内容のチェックもお忘れなく!
葬儀費用に関する疑問を不透明な状態で準備を終わらせるのではなく、必ず総額で比較検討することをお勧めします。
また、見積内容についてのチェックもお忘れなく。わからない点があれば担当者に問合せ、納得いくまで理解するよう努める必要があるでしょう。